<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 詠懷古跡五首>
<Format: 七言絕句>
<Year: 1973>
<BookName: 唐詩三百首2>
<Translator: 目加田誠>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 詠懷古跡　五首　その三>
<BookPage: 239>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
群山萬壑赴荊門，
生長明妃尚有村。
一去紫臺連朔漠，
獨留青冢向黃昏。
畫圖省識春風面，
環珮空歸月夜魂。
千載琵琶作胡語，
分明怨恨曲中論。
<End Poem>
<Translation>
たたなわる山々谷々
みな荊門山の方になぴき
そのあたりに王昭君が
生まれた村が今もある
一たびの宮廷を去り
はてしない沙漠のかなた
匈奴の王に嫁いで行ったが
いまはただ青草の生える塚ばかり
たそがれに佗しく残っているという
その美しい容貌も
画図ゆえ帝に見誤まられ
その哀れな魂は
佩玉を鳴らして空しく故国に通ったろう
千年の後いまもなお
琵琶は胡地の調べをかなで
ありありとその恨みを曲中に訴える
<End Translation>
<Formatted Translation>
たたなわる山々谷々　みな荊門山の方になぴき
そのあたりに王昭君が　生まれた村が今もある
一たびの宮廷を去り　はてしない沙漠のかなた
匈奴の王に嫁いで行ったが　いまはただ青草の生える塚ばかり
たそがれに佗しく残っているという　その美しい容貌も　画図ゆえ帝に見誤まられ
その哀れな魂は　佩玉を鳴らして空しく故国に通ったろう　千年の後いまもなお
琵琶は胡地の調べをかなで
ありありとその恨みを曲中に訴える
<End Formatted Translation>